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今回ご紹介する映画はこちら
『RUN』
この映画は主人公クロエが母親と二人暮らしをしている郊外の一軒家が主な舞台となっています。
主人公クロエは多くの合併症を抱えており、毎日薬を飲まないといけない、下半身麻痺で一人では歩けなくて車いす生活を強いられるなど辛い生活を送っていました。しかし、ワシントン大学での大学生活を夢見て希望に満ち溢れていました。そんな時に母からいつも貰っていた薬の種類が変わっており、違和感を感じたクロエが不信感を抱いていき物語が進んでいきます。
自分の面倒をすべて見てくれている母親に薬の事で不信感を抱き車いす少女の決死の逃亡を描いているサイコスリラーとなっています。
「seach/サーチ」で有名になった「アニーシュ・チャガンティ」監督が手掛けたサーチとは一味異なった映画です!
この作品はこういう方にオススメです!
この映画はU-NEXT、Amazon primeにて観賞可能です!(Amazon primeはレンタルする必要あり)。
完全無料で見るためにはU-NEXTにて観賞するしかありませんでした。
『RUN』とは?
『RUN』あらすじ
郊外の一軒家で暮らすクロエは、生まれつき慢性の病気を患い、車椅子生活を余儀なくされている。しかし常に前向きで好奇心旺盛な彼女は、地元の大学進学を望み自立しようとしていた。そんなある日、クロエは自分の体調や食事を管理し、進学の夢も後押ししてくれている母親ダイアンに不信感を抱き始める。ダイアンが新しい薬と称して差し出す緑のカプセル。クロエの懸命の調査により、それは決して人間が服用してはならない薬だった。なぜ最愛の娘に嘘をつき、危険な薬を飲ませるのか。そこには恐ろしい真実が隠されていた。ついにクロエは母親から逃れようと脱出を試みるが……。
映画『RUN/ラン』公式サイト 6月18日(金) TOHOシネマズ 日本橋他全国ロードショー (run-movie.jp)
キャスト
クロエ/(キーラ・アレン)・・・娘。多くの合併症を持つ不孝な人生を送っているが大学生活を夢見て勉強を頑張っている。
ダイアン/(サラ・ポールソン)・・・母親。クロエの大学進学に向けて背中を押している。
コメント
この映画は様々な有名人の方から多くのコメントが集まっています。
あの「メタルギアソリッド」で有名な小島秀夫さんや、「Alexandros」の川上洋平さんからもコメントが来ているほどです!
ジワジワ、ヒリヒリ効いてくるこの”怖さ”は何なんだ!近年のどんなホラー映画より、アクション大作より、ハラハラ、ドキドキが来る!手に汗握る緊迫の連続投与で、観客も呼吸困難や不整脈、感覚麻痺を起こしそう!このめくるめくヒッチコック的処方箋新スリラーの効き目を体感すべし!
小島秀夫:ゲームクリエイター
これ、多分俺の中で今年のサスペンスホラージャンルの映画では1位になると思う。
川上洋平:Alexandros
父が娘を探す(search)物語から、娘が母から逃げる(run)物語へ。
そしてやっぱり今回も仕掛けられていた驚きのラスト。
アニーシュ・チャガンティ監督作品は絶対に見逃せない。
宇野維正:映画ジャーナリスト
日常が異常だと気付き、唯一の信頼を失った時、自分は走り出すことが出来るのか・・・人間の愛が振り切れた時が1番怖い。イカレ過ぎ。searchの監督、スタッフ陣が制作していると聞いて納得しました。絶望感を創り出すのが本当に上手いです。期待通りでした!
相田周二:三四郎
『RUN』考察・見どころ
見どころその1 主人公が「障害を持っており」自由に行動することができない。
普通の映画では、主人公は大体五体満足な事が殆どだと思いますが、この映画の主人公は車椅子を使っている少女なので、日常生活の中でも普段からかなり苦労しているのがわかります。
今作は一軒家からの脱出と規模は少し小さいかもしれませんが、その一軒家はクロエが少しでも快適に暮らせるように様々な工夫が施されています。しかし、それらが取り除かれてしまえば車椅子を使用しているクロエからするとかなり脱出困難な迷宮と化します。
これも主人公が車椅子生活であるからこその演出と言えます。健康者から見れば規模は小さいが、障害を持つものから見ると大きな壁として立ちはだかります。
見るものによって事の大小は大きく変わるという事ですね。
家から脱出する際にも、窓から屋根伝いに這いずっていき隣の部屋まで行ったり、階段から大胆に転げ落ちたりもします。そこまでするか!という演出が多々見えて、映画にのめり込むことができます。
見どころその2 完全な悪者はこの映画には存在しない。
今作では、母親からの逃亡劇を映画にしているため、母親が完全悪なのではないかという結論に至りそうですがそうではありませんでした。
完全な悪がいないのに何でこんなホラーなんだ!
母親ダイアンは彼女なりに過去にとてもつらい経験をしており、正気を保てるような状態ではありませんでした。彼女もまた犠牲者の一人でした。
この映画では、この母親は病気なんじゃないか?という噂が飛び交っています。
その病気は『代理ミュンヒハウゼン症候群』と呼ばれています。
代理ミュンヒハウゼン症候群 とは
傷害の対象が自分ではなく、熱心に看病する自分が周囲から「頑張っている」「大変なのに凄い」という同情や称賛されている状態が心地よく感じてしまい、嘘の報告や薬物操作などの虐待行為で他者を病気・怪我させる精神疾患、医療乱用虐待です。
この意味と類似した行動が作中に見られています。
娘を病気にして自分が献身的に介護をしてあげることで娘から必要とされ、周囲からの信頼感を得て、娘から必要な人であるという風に思わせることで自分の中にある孤独というものから逃げていたのではないかと思います。
『RUN』映画レビュー まとめ
今回は『RUN』について紹介していきました。
最近見た映画の中で一番見てて分かりやすくかつゾクッとするホラーで楽しめました。
弱者に追い込まれた母が、社会的弱者である娘を追い詰めてしまうという負の連鎖がよくわかる映画でもありました。
そういう社会をなくして欲しいという監督からのメッセージなのかな?とか考えちゃいます。
この映画はかなりのオススメ作品です。こういう映画が好きな方は、「ゲット・アウト」や「アス」も十分に楽しめる作品となっていると思います。
「RUN」を見るついでに見てみてください!
ではこの辺りで失礼します。
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